みなさんこんにちは。
変わる介護の作業療法士の岩崎(子ども7人を育てる17年目OT)です。
今日は私が担当させていただいている
入居者様のリハビリの実践を
お伝えしたいと思います。
・有料老人ホームでのリハビリってどんなことをするの
・自費のリハビリってどんなことをするの
そんな疑問にお答えしていきたいと思いますので、ぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです。
それではさっそくいきましょう。
ケース紹介:腰痛に悩む入居者様
今回ご紹介するのは、腰痛と肋骨周囲の痛みに悩む入居者様です。
入居者様は私が担当するようになってから約5か月が経ちます。
最初は腰痛がひどく、
日常生活にも支障をきたしていましたが、
最近ではサークル歩行器を使って施設内での
歩行練習を始めるようになりました。
しかし、できることが増えて頑張りすぎてしまうこともあり、腰痛が再発することもありました。
本日は、今朝から一人で動く事が
出来なかったようで訪問すると
「来てくれて助かったよ。腰とわき腹が痛いんだ」
と訴えてきました。
触診と視診を行いましたが、
熱感や圧痛など症状はありません。
実施したリハビリ内容
痛みを軽減させるために
以下のアプローチを行いました。
関節可動域運動
腰部の筋肉のこわばりを軽減させるため、
・関節の可動域の拡大
・筋肉の緊張の緩和
を行い血流を促進するように実施。
頚部の使い方
痛みの原因と考えられる頚部の使い方について、
「首の力を抜く」方法を提案。
これにより、余計な力を使わずに動作を
行うことができます。
寝返りの方法の提案
ベッド上で両膝を立て、
寝がえりしたい方向に倒すことで、
過剰な力を使わないで寝返りを行う方法を提案。
上記のようなアプローチ方法を訪問時間の
30分の間に実施しました。
結果
これらのアプローチの結果、
痛みなく寝返りができるようになり、
「痛みがなく寝返りができた。ありがとう」
と感謝の言葉を頂きました。
今後の方針
リハビリ時間内にできたことを
生活の中で生かしてもらうために、
以下のようなアプローチを並行で
行うことを決めました。
過度な努力を避ける
頑張りすぎると痛みが再発する可能性があるため、適度な運動量を維持するように指導。
筋肉のこわばりをほぐす
定期的に筋肉のこわばりをほぐすための
リハビリの継続。
特に腰部の筋肉を中心に、
柔軟性を保つための運動を行います。
痛みの少ない動作方法の指導
痛みを伴わない動作方法を継続的に指導。
自室に閉じこもらないよう支援
最終的には、自室に閉じこもりがちな
状況の改善を目指すことを本人様に提案。
サークル歩行器の使用を継続し、
歩行距離を徐々に増やすことを目指します。
このように、入居者様の状況に合わせて体の事だけでなく、生活方法までご提案をしています。
訪問という限られた時間の中で生活上の
お困りごとを解決する。
それがリハビリテーションの一つの役割だと
思います。
それではまた!