みなさんこんにちは!
変わる介護の岩崎です。
今日のテーマは、「体調を崩された入居者様への関わり」です。

リハビリの現場で働いていると、
・せっかくできることが増えてきた方が、体調を崩されてしまう
・痛みが出て、それまでできていたことができなくなる
・ご本人の意欲まで、一緒に下がってしまう
そんな場面に出会うことがあります。
今回は、実際の事例をもとに、僕たちがどのように関わったのかを共有したいと思います。
笑顔が増えていた矢先に
長く関わらせていただいている入居者様のお話です。
リハビリを続ける中で、身の回りのことや移動がご自分でできるようになりました。
トイレまでご自分で行けるようになり、移動の手段も確立。
お部屋から出る機会は少ないものの、お元気で、笑顔も増えていたんです。
ところがある日、体調を崩されてしまいます。痛みが出て、それまでできていたことが思うようにできなくなり、ご本人の意欲も下がってしまったように見えました。
一つずつできることを増やしてきた日々だったからこそ、その分、落ち込みも大きかったのだと思います。
まずは、今の状況に共感する
体調そのものを治すことは、僕たちリハビリ職にはできません。
でも、その中でもできることを探し、意欲を下げないように支えることはできます。
こういう時こそ、リハビリの出番だと思っています。
まず大切にしたのは、今の状況に共感することです。
・痛みが出ていてつらい
・前はできていたのに、できなくなってしまった
そんなお話を、しっかり聞かせていただきました。
痛みと向き合いながらも、今できることを探して実行しようとされている。
その姿は、本当にすごいことだと思っています。
回復に合わせて、できることを増やす
次に、回復の度合いに合わせて、できることを少しずつ増やしていきました。
運動の方法も、入居者様と一緒に考えています。
たとえば、ベッドからの起き上がりです。「起き上がるのは大変ですよね」とお伝えしたうえで、ベッドの頭を上げる機能を使う方法を一緒に試しました。
体力を落とさないための運動も行っています。

・痛みのない範囲でお尻を上げる運動(臀筋まわりの筋力を保つ)
・股関節の可動域を保つための運動
・足部の運動
※運動は、医師の指示の範囲で行っています。
そして今も、つらい気持ちを受け止め、お話をしながら「今できることは何か」を一緒に考えています。
痛みの出ない動作方法も、少しずつ身につけていただきました。そうした関わりもあってか、痛みが消えてくる頃には、ご自分でベッドから起き上がり、トイレに行けるようになりました。
日頃の関係づくりが、一番の支えになる
ここからが、今日いちばんお伝えしたい部分です。
絶対ではありませんが、僕は日頃の人間関係がとても大事だと考えています。
痛い時や苦しい時に新しいことを言われても、普通はできません。「起き上がるのが痛い」と話している時に、新しい起き上がり方を教わっても、なかなか受け入れられないと思います。
それでも今回、新しい動き方を試していただけたのはなぜか。
入居者様から「あなたのお話だったら、聞いてみてもいいわ」と思っていただけるような人間関係を、日頃から作っていたからだと感じています。
これが、僕たちにとって一番の支えになりました。
そのために大切にしているのが、日頃からお話をお聞きしておくことです。
・何に興味や関心があるのか
・どんなことを課題だと感じているのか
・これからどうなりたいと思っているのか
体調が良い時から、こうしたお話を重ねておく。
その積み重ねが、いざという時の関わりを支えてくれるのだと思います。
まとめ

最後に、簡単にまとめます。
・体調を崩された時こそ、まずは今の状況に共感します
・回復の度合いに合わせて、できることと運動方法を一緒に考えます
・日頃から話を聞き、「あなたの話なら聞いてみよう」と思っていただける関係を作ります
体調そのものを治すことはできなくても、気持ちに寄り添い、できることを一緒に探すことはできます。
そんな関わりを、これからも大切にしていきたいです。
それではまた!

