寝たきりの方の心と体を支える3つの視点 ~専門職の関わり方~

みなさんこんにちは!
変わる介護のOTの岩崎です。

今日のテーマは
【寝たきりの方の心と体を支える3つの視点】
です。

入居者様のケアを通じて、
専門職として大切にしたい視点について
新たな気づきがありました。

・施設でのケアに関わっている 
・寝たきりの方への関わり方を知りたい 
・専門職の視点について知りたい

そんな方におすすめの内容です。 
ぜひ最後までご覧ください!

目次

▼入居者様の状況 

まずは、今回お話しする入居者様の状況をご紹介します。

・両肩・両股関節に関節の拘縮あり
・安楽な姿勢がとれない状態 
・常に体に力が入っている 
・認知症の症状もあり

この状況を聞いて、まず頭に浮かんだのは 
「体の不快感が心にも影響しているのでは?」
ということでした。

▼専門職として見えてきた課題

私たちが向き合っている課題は 以下のようなものです。

・安楽な姿勢がとれないことによる常時の緊張
・体の状態が分からないことによる不安や恐怖 
・介助への抵抗や興奮 
・生活リズムの乱れ 
・褥瘡などの皮膚トラブルのリスク

これらの課題に対して、
作業療法士としての視点から
アプローチを考えていきました。

▼3つの専門的視点 

では、実際にどんな視点を 大切にしているのかご紹介します!

  1. 体と心のつながりを理解する

入居者様の体の状態は
心の状態と密接につながっています。
体が楽ではないということは、
周囲への警戒心や不安感にもつながります。

そのため、まずは安楽な姿勢づくりから
始めることが重要です。

  1. その方の世界観に寄り添う

作業療法士として大切にしているのは、
その方がどのような世界観で
生活されているかを理解することです。

体が硬いから柔らかくするという
単純な問題ではありません。

なぜその状態になっているのか、
どんな不安を感じているのか、
想像力を働かせることが大切です。

  1. 継続的な観察と柔軟な対応

ポジショニングに正解はありません。 

その日その時の状態に合わせて、
最適な方法を探っていきます。

クッションを使った姿勢づくりは、
写真に撮って施設スタッフと共有し、
チーム全体で統一したケアを
提供できるようにしています。

▼実践を通じて学んだこと

この取り組みを通じて、
以下のような学びがありました。

・目に見える症状だけでなく、心理面まで考慮することの重要性 
・チームでの情報共有の大切さ 
・継続的な観察と調整の必要性

特に大切なのは、
「なぜそうなっているのか」
という視点です。

体が硬いから、姿勢が悪いからという
表面的な理解ではなく、
その奥にある心の状態まで
想像することが専門職の役割だと考えています。

▼まとめ

寝たきりの方への関わりで
大切なポイントをまとめます。

・体の状態が心に与える影響を理解する
・その方の世界観に寄り添った支援を心がける 
・チーム全体で統一したケアを提供する 
・継続的な観察と柔軟な対応を行う 
・目に見えない部分まで想像する

これからも入居者様お一人おひとりに寄り添いながら、
より良いケアを 提供していきたいと思います。

それではまた!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次