【事例共有】ベッドから起き上がれなくなった入居者様への関わり

みなさんこんにちは!
変わる介護の岩崎です。

今日は一つの事例を共有します。

「やりたい気持ちはある」
「でも、痛くて動けない」
「疲れた、今日はもういい」

脳卒中後の入居者様と関わる中で、
こんな言葉に向き合う日々があります。

先にお伝えしておくと、
今日の話は
「こうしたらうまくいきました」
という事例ではありません。

今まさに悩みながら、
チーム間で話し合いながら進めている
私たちの現在地です。

このブログを読んでくれている方の中には
同じように悩まれている方がいると思いますので、
そんな方のお役に立てたら幸いです。

今日の事例

長く入居されている
入居者様のお話です。

入居された頃は、
トイレもご自分で行けて、
車椅子も自分で操作していました。

ところが先日、
体調を崩して一度入院しました。

退院して戻ってきたとき、
ADLは大きく低下していました。

ベッドから起き上がることも、
寝返りを打つこともできない状態です。

動かない時間が長くなると、
血液の循環が悪くなります。

すると今度は、
動いたときに体が痛みます。

痛いからまた動かない。

この悪循環に陥っている状態でした。

入居者様の中にある葛藤

この入居者様と接する上で感じるのは、
入居者様の葛藤です。

「自分でできることを増やしたい」

でも実際に動くと
痛みと疲れで思ったようにできません。

やりたい気持ちと、動けない現実の間で、
入居者様が一番苦しんでいるように見えます。

脳卒中の影響で、
感情のコントロールが難しいことも多く、

「もういい!!」と言って
運動を拒否することもあります。

周りのスタッフも、
「なんとかしてあげたい」
という気持ちと
実際の支援の難しさの間で悩んでいます。

リハビリとして大切にしていること

やりたい気持ちには応えたい。

でも、急に動けば転倒のリスクがあります。

「ご自由にどうぞ」とは、
言えない状態です。

だから私たちリハビリの役割は、
やりたい気持ちと安全性をどう両立させるか、
というところにあると思っています。

施設のスタッフの方々と、
「どこまでなら大丈夫」
「ここからは危ない」
というラインを共有します。

私たちが評価して、
受け入れられる範囲を示します。

それを施設側と共有する。

この繰り返しを、今も行っています。

リハビリの実践

3つ取り組んでいることがあります。

1つ目は、入居者様の「〇〇したい」を
引き出すことに時間をかけることです。

感情の波があるので、
その場、その場の感情に流されやすくなります。

でも「ご家族と外食に行きたい」
というゴールを、
一緒に確認するところから始めています。

ゴールが見えていると、
今日の一歩の意味が変わる気がしています。

2つ目は、屋外に出かける機会を
定期的に作ることです。

ずっとベッドの上だと、
気持ちもこもってしまいます。

館内で完結させず、
外の空気に触れる時間を入れる。

それだけで、
表情が変わる日もあります。

3つ目は、排泄の自立を
もう一つの目標に置いていることです。

もともとご自分でやられていたことなので、
そこに戻していけたら、
という気持ちで関わっています。

そして、感情の波が穏やかな瞬間を
逃さず声をかけるようにしています。

同じことをお伝えするにしても、
タイミングで受け取り方が変わります。

私たちが入居者様と関わる上で
大切にしているポイントです。

これからの関わり方

正直に書くと、
このケースに正解はまだ出ていません。

うまくいく日もあれば、
全然進まない日もあります。

入居者様の葛藤に寄り添いながら、
安全性を守る。

その間で、私たちも悩みながら、
一歩ずつ進めています。

一人で抱え込まず、
スタッフ同士で話し合える環境が、
今このケースを支えてくれています。

「今日はこうだった」
「次はこうしてみようか」

そんな会話の積み重ねが、
少しずつ方針を更新していきます。

事例発表として誇れる実績はまだ出ていないですが、
実践している現場のリアルを
そのままお伝えしたくて書きました。

まとめ

以下のようにまとめます。

・入居者様の「できなくなった自分」との葛藤に、まず寄り添います
・やりたい気持ちと安全性を、施設と連携しながら両立させます
・正解がないからこそ、チームで話しながら現在地を更新していきます

同じようなケースに関わっている方、
悩まれている方の解決のヒントになれば幸いです!

それではまた!

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