みなさんこんにちは!
変わる介護の作業療法士、岩崎です。
今日は、私たち「変わる介護」が
最近試験的に始めた
オンラインリハビリの
取り組みについて実践報告をします。
まだ試しの段階ではありますが、
感じた可能性や課題を
お伝えできればと思います。
▼オンラインリハビリを始めた経緯
この取り組みは、
都内のある法人さんからの
ご相談がきっかけでした。
その法人さんが
「オンラインリハビリの有効性を確かめたい」
という要望をお持ちだったため、
私たちもチャレンジしてみることにしました。
現在は2月から月2回のペースで実施し、
まだ始まったばかりの試みです。
そんな新しい取り組みですが、
どのように実施しているのか、
具体的な方法をご紹介します。
▼実際の運用方法
運用の仕組みはシンプルです。
代表の森さんが法人さん側に
訪問してセッティングを
法人さんの職員と一緒に行い、
岩崎が事務所から運動の集団リハビリを
実施するという形で進めています。
準備したものは以下の通りです
変わる介護側
・ポケットWi-Fi
・スマートフォン
法人側
・テレビ
・Wi-Fi環境
・猫型のコミュニケーションロボット(ドラえもんではありません 笑)
このようなシンプルな機材で実施していますが、
実際に参加された方々は
どのような反応だったのでしょうか?
次は参加者の様子についてお話しします。
▼参加者の様子
初回の参加者は約5人でしたが、
2回目では約10人に増加しました。
全体的に反応も良く、
予想以上に円滑に
実施することができました。
特に印象的だったのは、
施設にいる職員さんとは違う
「よそから来た人」
という新鮮さを参加者が
感じてくれたことです。
施設の方からは
「職員さんだけでなく、
参加している入居者さんの
雰囲気や発言も普段と違っていた」
という声もいただきました。
これは学校で担任の先生ではなく
違う先生が朝礼をするときのような
「新鮮な感じ」を
参加者が経験したのかもしれません。
受け取る側の感覚が変わることで、
新たな反応を
引き出せる可能性を感じました。
このような参加者の反応を見て、
オンラインリハビリには
様々な可能性があると感じました。
次はそれらの可能性について詳しくお話しします。
▼感じた可能性
実際にやってみて、
直接的な感想として
「可能性を感じた」
というのが正直なところです。
特に私は埼玉県の小川町に住んでいるため、
自宅から運動指導ができるという点は
地方のリハビリスタッフの
働き方改革につながるのではないかと
感じています。
一方で施設側にとっても
メリットがあると思います。
リハビリ職を直接雇用しなくても、
オンラインという形で
リハビリ職員を有効活用できるという点です。
これは人材確保が難しい地域にとって、
特に意義があるかもしれません。
このような可能性を感じる一方で、
実践していく中で
様々な工夫や対応も必要でした。
次は実際に行った
工夫や学んだポイントに
ついてご紹介します。
▼実践から学んだポイント
オンラインリハビリを実施する中で、
いくつかの工夫点や
課題が見えてきました。
■工夫したこと
コミュニケーションの取り方
タイムラグがあるため、
数を数えたり会話をする際には
少し間を取るようにしました。
自由すぎる会話はもたついてしまい、
参加者のモチベーションを
下げてしまう恐れがあります。
かといって会話をしないと、
単にテレビ体操を見ているのと
変わらなくなってしまいます。
そこで、ある程度方向性や内容を決めつつも、
参加者に合わせたカスタマイズが
できるようにバランスを意識しました。
プログラムの組み立て
ダラダラと進行しないよう、
適宜休憩を挟みました。
また、体操だけでなく
頭の体操や記憶力に関する内容も取り入れ、
メリハリをつけるよう心がけました。
これらの工夫を行いながらも、
やはりオンラインならではの
課題も見えてきました。
次はその課題と対応策に
ついてお話しします。
▼課題と必要な工夫
もちろん、課題もありました。
様々な通信トラブルが
発生しやすいという点です。
この経験から、オンラインだけに頼るのではなく、
現地にスタッフがいる中で
実施するなどの工夫が
必要だと感じました。
通信環境の整備や、ト
ラブル時の対応策を
あらかじめ準備しておくことも
重要だと思います。
このような課題はありますが、
それでも今後の可能性を感じる取り組みです。
最後に今後の展望についてお伝えします。
▼今後の展望
まだ試験的な段階ではありますが、
リハビリ職の可能性を広げるという点で
オンラインリハビリの実践を
続けていくことは大切だと感じています。
今後は、より効果的な運営方法や
内容の充実を図りながら、
この取り組みを
発展させていきたいと考えています。
通信技術の発展により、
距離や場所を超えたリハビリの提供が
現実的になってきました。
この流れはコロナ禍で加速した
「オンライン化」
の一環でもあり、
リハビリ業界も
例外ではないのかもしれません。
▼まとめ
オンラインリハビリの可能性を3つにまとめます。
1.手軽に始められる – 1台のスマホから実施可能
2.新鮮な刺激になる – 参加者の反応が普段と違う
3.働き方を広げる – 地方在住の専門職の新たな選択肢
この記事が皆さんの
アイデアのきっかけに
なれば嬉しいです。
それではまた!