こんにちは!
子供7人を育てる30代作業療法士の岩崎です。
今日は、施設に入居されているご家族を持つ皆様に、
集団体操を通じて見えてきた
施設生活の楽しみについて
お話ししたいと思います。
私達は入居者様の施設から依頼を受け、
定期的にグループ体操を行なうことがあります
施設生活での不安や大切な方を
施設にお預けになる際、
多くのご家族が不安を感じられると思います。
「施設に入ったら、楽しみが減ってしまうのでは?」
「外の世界とのつながりが失われてしまうのでは?」
こういった不安は自然なものです。
実際、施設での生活は、
自宅での生活とは異なり、
制限されることも多いでしょう。
しかし、私たちは施設でも
楽しみや刺激を提供できるよう、
日々工夫を重ねています。
その一つが、集団体操なのです。
集団体操ってなに?
集団体操は施設内で行われる
1体多数で行われる体操の事です。
主には施設の食堂やホール等で
実施されます。
集団体操は、単に体を動かすだけの
時間ではありません。
私たちは、この時間を通じて
様々な「楽しみ」を提供しようと
心がけています。
外の世界とのつながり
私は体操の合間に、
地元の話や季節の出来事をお話しします。
イノシシやシカのジビエの話、
七夕祭りの様子など、
日常的な話題でも
皆さん興味深く聞いてくださいます。
コミュニケーションの場
体操を通じて、入居者様同士の会話も生まれます。
「あら、今日はよく動けたわね」
「先生の話、おもしろかったわ」
といった会話が飛び交います。
体を動かしつつ、入居者様同士の会話の
きっかけになるように声ををかけていきます。
新しい発見の機会
体操の中で、思わぬ才能が
発見されることもあります。
リズム感のよさや、柔軟性の高さなど、
ご家族も知らなかった一面が見られるかもしれません。
個人的には体操と体操の休憩時間に交わされる
ちょっとした会話に日常的なケアの中では
話されないことが聞かれるときがあります。
入居者様の反応
ある日、一人の入居者様が
こうおっしゃいました。
「先生の話はおもしろいわ」
「また楽しい話を待っています」
この言葉を聞いて、
私は改めて集団体操の意義を感じました。
体を動かすこと以上に、
この時間が楽しみの一つになっているのだと。
私たちの取り組み 私たちは、
入居者様により楽しい時間を提供するために、
以下のような取り組みを行っています。
季節感のある話題の提供
地域の行事や旬の話題を取り入れ、
外の世界とのつながりを感じていただきます。
・個別のニーズ
への対応それぞれの身体状況や興味に合わせた運動や話題を提供します。
・新しい要素の導入
飽きないよう、時には新しい体操の動きや道具を取り入れています。
・コミュニケーションの促進
体操の合間の会話を大切にし、入居者様同士の交流も促しています。
まとめ
施設での生活は、確かに制限も多いかもしれません。
しかし、私たち職員一同、
入居者様の毎日が楽しく、
充実したものになるよう努めています。
集団体操は、その一例に過ぎません。
これからも、入居者様お一人おひとりに寄り添い、
新しい楽しみを見つけ出していく
努力を続けてまいります。
私たちは、入居者様の笑顔のために、
これからも工夫と努力を重ねていきます。
集団体操を通じて、
少しでも入居者様の生活に彩りを
添えられることを願っています。