みなさんこんにちは!
子供7人を育てる30代OTフリーランスの岩崎です。
今日のテーマは
【高齢者リハビリで会話を引き出すコツ】
です。
▼入居者様の状況
今回お話しするのは、ある90代の入居者様。
状況はこんな感じです。
・座位保持は介助下で可能
・会話はたまに一言「こんにちは」と挨拶できる程度
・脳疾患あり
・ADL全介助が必要
この入居者様のリハビリで
ひそかに岩崎がチャレンジしていることが…
「会話をしてみたい!」
理由はこの入居者様にはもう一人別の
リハビリの担当さんがついているのですが、
記録を見ると会話をしている記録がありました。
「ず、ずるい・・・」
まだ会話ができたことが
無い岩崎としては悔しい…
そこで運動機能のリハビリを行いつつ、
会話がしたいということを個人的なゴールにした
挑戦の記録を報告したいと思います。
▼リハビリの内容
今回のリハビリでは、こんなことをやってみました。
- ベッド上での関節可動域運動
体を動かして脳も活性化! - 末梢から動かして脳を刺激
手先や足先から刺激を与えると、脳の活動が活発になるんです。 - 数を数える
簡単そうで、実は脳にとってはいい運動になります。 - 口の動きのエクササイズ
発話の機会を増やすために、合間合間でやってみました。 - 座位での深呼吸
肺活量アップと同時に、姿勢保持の練習にもなります。
そして何より大切にしたのが、笑顔で接すること。
▼入居者様との会話を引き出す工夫
リハビリ中にいろんなことを試してみました。
・「こんにちは」と挨拶
→ときどき「こんにちは」と返ってくることも!
・「今日は外が37℃ととても暑いですね」
→ 「暑いですね」という返事を期待したけど…
口は動くものの、言葉にはならず。
単語で答えられそうな質問を心がけましたが、
なかなか難しいものです。
正直、すべてがうまくいくわけじゃありません。
・何度も話しかけると目を閉じてしまうことも。 疲れちゃったのかな…
・うなずきだけで終わる質問だと、 なかなか声を出してもらえない。
これらの経験から、タイミングや質問の仕方、
体力面への配慮が本当に大切だと感じました。
▼会話をリハビリの中に組み込む目的
実は、今回のリハビリには
脳科学的な根拠があるんです。
- 末梢からの刺激
手足を動かすと、運動野という脳の部位が活性化します。
これが言語野にも良い影響を与えるんです。 - 数を数える練習
これは前頭葉の働きを促進します。
前頭葉は言語機能にも関わっているので、
間接的に会話能力の改善に
つながる事を期待して実施しています。 - 深呼吸
酸素をたっぷり取り込むことで、
脳全体の活動が活発になります。
これが認知機能の向上に役立つんです。
岩崎の中では『会話をする=雑談をしたい』というだけでなく、
運動能力にも影響があるのでこれからも
入居者様と会話ができるチャンスが無いか探していきます!
▼まとめ
高齢者リハビリでの会話のコツとして
こんなことを学びました。
・単純な質問から始める
・タイミングを見計らうことが大切
・脳全体を刺激するアプローチも合わせて実施する
これからも、運動と会話を用いて
より効果的なリハビリ方法を
模索していきたいと思います。
みなさんも、ご家族や周りの方との
コミュニケーションで悩んでいたら、
ぜひこれらのアプローチを 試してみてください。
小さな反応でも、
きっと大きな一歩になるはずです。
みなさんの経験や質問があれば、
ぜひコメントで教えてくださいね。
一緒に学んでいけたら嬉しいです。
それではまた!