みなさん、こんにちは!
変わる介護の作業療法士(子供7人を育てる15年目)岩崎です。
今日は、リハビリを嫌がる入居者様と
どう向き合うか、私の経験をシェアしたいと思います。
リハビリって大事なのに、なぜ嫌がられちゃうの?
まず、今回の入居者様を紹介します。
・バルーンを装着
・車いすの自走が可能
・立ち上がるときは手すりを使い軽介助~中等度介助
・疲れやすくて、「今日はやめておきます」とやんわり断る
・寝たきりから改善傾向
・立ち座りが楽になれば離床機会を作れる可能性あり
上記のような方へのリハビリの目的を
以下のように設定しています!
1. 日常生活をもっと楽にする
2. ベッドから出る機会を増やす
3. 外出や活動機会を増やす
リハビリを嫌がる気持ち、実は理由があるんです
リハビリを嫌がる入居者様の気持ちを
理解するのが、
上手に対応するコツだと岩崎は考えています。
特に、嫌がる気持ちの背景には、
痛みへの不安や恐れが
大きな原因になっていることが
多いと思っています。
例えば、この入居者様には
岩崎はこんなことを想像をしながら
接しています。
・痛みに敏感
・昔から腰痛があって、動くと痛くなると感じている
・痛みを避けたくて、ちょっとでも辛そうなことはやめたいと考えている
このような方は動くと「痛くなるかも…」という不安を感じていることがあります。
過去の経験から、「動く=痛い」という思いが、「リハビリ=痛い」という気持ちにつながっていると考えています。
じゃあ、どうすればいいの?
ではどうやって対応すればいいでしょうか?
岩崎がいつも心がけていることをお伝えします。
1. 嫌がる気持ちを受け止める
「さあ、行きましょう!」って
強引に誘うのはNG。
まずは気持ちを受け止めることから始めます。
例えば:「今日は調子悪そうですね。できる事から始めませんか。」
2. 良くなっていることを上手に伝える
リラックスした雰囲気で、今までの頑張りを具体的に伝えましょう。
例:「〇〇さん、先月はベッドから起きるのに手伝いが必要だったけど、今は一人で起きられるように変わりましたね!」
3. 今の頑張りを認めて、言葉にする
小さな成功でも、しっかり認めて伝えることで自信につながります。
例:「昨日はベッドで5分座れたんですね。頑張っていただいてありがとうございます!」
4. 小さな目標から始める
いきなり長時間のリハビリは避けて、まずは小さな一歩から。
例:「今日は1回だけ、立ち上がる練習をしてみませんか?痛くなったらすぐに座りましょう。」
5. 痛みとの付き合い方を一緒に学ぶ
痛みへの対処法を一緒に考えていくのも
大切です。
・痛みについて正しく理解する
・リラックス方法を教える
・少しずつ進める
6. できたことをめちゃくちゃ褒める
ちょっとでもできたことがあれば、大げさなくらい褒めちゃいましょう!
例:「すごい!先週は5秒だったのに今日は10秒間しっかり立てましたね。〇〇さんの努力が実を結んでいますよ!!」
リハビリ職の私たちにできること
私たちリハビリ職は、ただ運動を教えるだけではありません。
入居者様の環境を整えて、その人の持っている力を最大限引き出すのが仕事です。
そのために大切なのは
1. マイナスな言葉は使わない
2. できたことを思いっきり伝えて、さらなる可能性を示す
3. 入居者様のペースを大切にしながら、少しずつ挑戦を促す
4. 痛みや不安に寄り添って、一緒に乗り越えていく
まとめ
リハビリを嫌がる入居者様への対応は、
無理強いではなく、理解と工夫がカギです。
岩崎は痛みが怖くて不安な方には、その気持ちをしっかり理解して、
寄り添うことが大切にしています。
一人ひとりの状況や気持ちに合わせて、
小さな成功体験を積み重ねていけば、
リハビリに前向きになってもらえます。
それではまた!