みなさん、こんにちは!
子供7人を育てる30代フリーランスの
作業療法士、岩崎です。
今日は、リハビリ現場で日々感じている
「運動へのモチベーション」について
お話ししたいと思います。
▼「やる気スイッチ」なんて無い
作業療法士として数多くの入居者様と
接してきましたが、実は未だに
「やる気スイッチ」を見つけたことがありません。
リハビリ職として働いていると
・自主トレをやってほしい
・一人の時間にも歩いてほしい
・寝ている時間を減らしてほしい
などの「○○してほしい」と
思うことがあります。
そしてそのたびに思うのは
「どうやったら、協力してもらえるのだろうか」
ということです。
でもこの考え自体に問題があります。
一言でいえば
「行動の主体が本人様ではなく、
リハビリ職であること」
つまり
「目の前の人に行動を強制している。」
人は簡単に行動や考え方を
変えないという事実を
僕は忘れてしまう。。。
今日はそんな自分の考えに
向き合うような事例があったので共有します。
▼本当に大切なのは「その先」を知ること
例えば、私が担当している入居者様の中には
「自分の時間を作りたい」
「出かけられるだけの体力を作りたい」
という明確な目標を持っている方がいます。
この方々に共通しているのは、
運動やリハビリそのものが目的ではなく、
その先にある「実現したい生活」が
明確に見えているということ。
つまり、私たちが探すべきなのは
「やる気スイッチ」ではなく、
その方が「どんな状態になりたいと思っているのか」
なんです。
▼具体的な変化の例
ある入居者様は、
最初は消極的だったリハビリに
今では自主的に取り組まれています。
きっかけは、
「自分の時間を作りたい」
という思いに寄り添えたこと。
単に「運動しましょう」と声をかけるのではなく、
「どんな時間を過ごしたいですか?」
という会話から始めたことで、
自発的な取り組みにつながりました。
▼モチベーションを引き出すための3つのポイント
1. 「その先」を一緒に探る
・「運動」や「リハビリ」という言葉で終わらせない
・「それができると何ができるようになりますか?」と掘り下げる
・その人の「なりたい姿」をじっくり聴く
2. 具体的なイメージを共有する
・「体力をつける」ではなく「○○ができるようになる」
・実現したい生活シーンを細かく描く
・達成までのステップを一緒に考える
3. 小さな成功体験を積み重ねる
・無理のない目標から始める
・できたことを具体的に伝える
・次の目標を一緒に設定する
▼現場での実践から学んだこと
結局のところ、
人は「させられる」のではなく
「したい」と思えたときに動き出すんです。
私たちができることは、
その方の「なりたい姿」に
しっかりと耳を傾け、
実現への道筋を一緒に考えていくこと。
そこに特別な「スイッチ」は必要ありません。
必要なのは、その人の思いに
寄り添う姿勢だと感じました。
▼まとめ
やる気は探すものではなく、
その人の中にすでにある「なりたい姿」を
見つけ出すことから始める。
私たち専門職に求められているのは、
その思いに気づき、
実現に向けた支援をすること。
これからも一人ひとりの
「なりたい姿」に寄り添いながら、
支援を続けていきたいと思います。
それではまた!